2007年3月22日木曜日

桜 のお話

 まもなく桜が咲く季節となりますが、


我等日本人の桜への感心・愛着は特別なものがありますね!


人は桜と出会い、そして春に出合う 日本列島の春は桜の春です



桜の語源

「桜、サクラ」という言葉は「サ」と「クラ」の連結語で「サ」は穀物(稲)の精霊、

「サツキ」や「サオトメ」の「サ」である 「クラ」は神が座す場所、「イワクラ」の「クラ」なり

他の語源もあるようです

上記の語源論は少し出来すぎている感ありですが、裸木が一斉に花をまとう姿は、

まさに春の精が舞い降りてくる様ですね、 

一面の花、一面の春 遠近感を失うほどの圧倒的な量感は確かに神々らしく、

おそろしい・・・・・・



桜の種類は多いです


●自生種

【ヤマザクラ群】(野生で生えていたもの)ヤマザクラ、オオヤマザクラ、オオシマザクラ、カスミザクラ   
【エドヒガン群】エドヒガンザクラ

【マメザクラ群】マメザクラ、タカネザクラ

【カンヒザクラ群】カンヒザクラ など


現在の桜の代表格は「ソメイヨシノ、染井吉野」ですよね! では、それに就いてのお話です


「染井吉野」は染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋が江戸末期に品種改良をした

園芸品種で明治以降、全国に広まった「染井吉野」は当初、奈良県山岳部の桜の名所

「吉野山」にちなんで「吉野桜」と銘々されていたようです。然し、吉野山の桜はヤマザクラ

の類で「吉野桜」の名は誤解を招くとして、明治33年(1900年)、上野公園の桜を調査した

藤野寄命博士が「染井吉野、ソメイヨシノ」と命名し「日本園芸雑誌」に発表したようです

ここ100年ほどの間にいろんな桜が「ソメイヨシノ」に取って代わられていった 

日本の桜の90%程度がこの「ソメイヨシノ」です 「ソメイヨシノ」は原種ではなくて

「エドヒガン」と「オオシマザクラ」交配種で、いわばハイブリット版かな? 

寿命は60年説が一般的、 これは”成長が速く、反面からは老化も速い” 然し

、老木もある。  弘前城公園には100余年の木もあるが樹勢回復に成功したもの

現在の染井吉野は昭和天皇のご即位辺りや終戦後の復興のシンボルとして植樹された

木が多い・・・とすれば今年は昭和82年であり寿命の際に到達している頃だ 今後は

ソメイヨシノ一色の時代から長寿命の品種との混在植樹の傾向にある 

今後の温暖化などによる桜(全生物)への環境変化が気になる次第です

(米作も2~3度の気温上昇で品種の変更・改良が叫ばれている)

この春は上記の一部でもご参考に桜と向き合ってみませんか? 従来とは違った

見方が出来るかも知れません
                        

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